こんにちは!
「そばに居てくれれば、たとえ無敵でなくてもいい」
みなさんはこんな気持ちになったことはありませんか?
- 自分の意見を受け入れられてもらえた。
- 一般的に言われていることでなく、偏見なく話を聞いてもらえた。
- たとえ正解でもなくても、味方でいてもらえた。
- 一緒に笑ってくれるだけで、勇気づけられる。
こういうことがあると、あたたかい気持ちになりますよね?
つまづいても、不器用でもいいから
今日は読者のみなさんに少しでも幸せを感じてもらいたくて、わたしが心を揺さぶられた子どもたちとその回りの方の葛藤を、映画「カモン カモン」のストーリーを通してお届けし、それにまつわる社会問題についてもお伝えします。
多幸感を感じたとともに、子育ての大変さや、子ども一人ひとりが個性と自我を持った人間なんだと、実感したお話です。
ニューヨークで1人で暮らすジャーナリストのジョニー。 「ジェシーを預かってもらえる?」 ジョニーは妹から頼まれ、甥っ子のジェシー(9歳)の面倒を見ることに。 甥っ子が話すたわ言や、遠回しに何かを表現する話し方に慣れるのに、苦労をしていた。 ジョニーはある日、 「なんでそんなに風変わりなんだ、もっと普通でもいいじゃないか」 とジェシーへと話すと、 「普通って何?」 と真っ向から質問するジェシー。 いきなりジェシーから 「なんで結婚しないの?」 と聞かれた日には、 「お互いへの愛を言葉にするのは難しい」 と本心ではないことを伝えてしまうジョニーの姿も。
ジョニーにとっては、毎日とまどいだらけのジェシーとの共同生活。 少しでも目を離せば、どこかに消えてしまうジェシーに、ふと怒鳴って叱ってしまった時もある。 妹は「いつもこんなに忙しい日々を過ごしているのか」と感じながら、ジェシーの面倒にくわえて、精神的な問題を抱える夫の世話もしていたことを知り、妹のことは知っていると思っていた自分がいたことに反省をする。 周りに理解されず、ひとりで抱え込んでいた甥っ子ジェシーの孤独を知るとともに、その親である妹も孤独に苦しんでいたことを知っていく。 妹がこれまで何も話してくれなかったこと、甥っ子のジェシーがひとりで抱え込んでいた苦しみに気づいてあげられなかったことに悲しくなり、自分への憤りも感じる。
このあと、ジャーナリストとしてジョニーは、いろいろな小学生や中学生たちに世の中のことについてインタビューをすることになります。
大人が思う以上に、子どもたちはちゃんと見ている
ここで突然ですが、
- 「未来はどんな風になると思う?」
- 「あなたが正しい道を進むために周りの人は何ができたと思う?」
- 「気を楽にして。話したくない質問だったら イヤ と言って。 話を聞かせてほしい」
こんなことをインタビューで聞かれたら、あなたはどんな風に答えますか??
これから紹介するのは、ジョニーのインタビューに答えてくれた実際の子どもたちの生の声です。
「大人はいつも何事も自分がボスだと思ってる。”正しいのは自分”と決めつける人もいる」(Aさん)
「大事なのはもっと周りに注意を払うこと。あらゆることに通じる大きな問題だと思う。すごく大きな問題よ」(Bさん)
「誰もが、ストレスを抱えた状態でいたり心を閉ざすのがイヤ。お互いに話もせず、現実の人生から逃げてるだけ」(Cさん)
「自分の感情を表そうとすると、憎しみを買ってしまう。20世紀によくあったこと。相手をそのまま受け入れず、間違った方法でねじ伏せようとする。今は自由に表現できると思えるかもしれないけど、実はそうじゃない」(Dさん)
「僕の父さんには問題が多くて、今は刑務所にいる。大変なことばかりなんだ。妹は現実を見たがらなかったけど、僕が経験したことを知ってほしくないし、考えてほしくないんだ。責任を負うべきことが人生には沢山あって、急にそうなって対応できない時もある。でも責任を負うことに誇りを感じる。妹が大好きだから、僕を父親と思っても兄と思ってもいい。そんな感じかな」(Eさん)
子どもたちは、大人が思っている以上に物事を、社会を、世の中の人々をちゃんと見つめている、と思いませんか?
ジョニーはある日、妹との電話で
ジェシーは子どもらしい不器用な方法で訴えてるの。こんな僕だけど守ってくれる?って
と、甥っ子との接し方のヒントをもらいます。
子どもが自立していくためにできる事とは
ジェシーと、面倒を見るジョニーや妹のストーリーを通して、”ひとりの人間”として丁寧に扱われるということの大切さが少しでも伝わったでしょうか?
- 守られてないな、と思った
- ないがしろにされてるな、と感じた
- 意見や回答を相手にゆっくり待ってもらえなかった
- ”ひとりのヒト”として丁寧に扱われていないな、と感じた
わたしたちも、こんなことは感じたくないですよね?
ジェシーだけでなく、不器用さを持つ子ども、相手に心を開くことのできない子どもは、もちろん日本にもいます。
具体的には、子育てをする親にとって、日本社会の子どもや家族を取り巻く課題があります。
たとえ、たくさんの人が暮らす街でも、助けてと言える相手は身近にひとりもいない親もいるのです。
「子育ては親の自己責任」ではなく、「子どもは社会みんなで育てる」となるように、活動しているかものはしプロジェクトというNPO法人では、
・社会の仕組みを変えるための関係機関の協働・連携
・当事者の声を現場の支援や政策に反映させるための当事者支援と政策提言
というアプローチで、こういった子どもたちや周りの人たちを救おうとしているので、良かったらWebサイトをのぞいてみてください。
同じく、世界の子どもにも同様のことが起きています。
例えば、e-EducationというNPO法人では、バングラデシュの子どもたちの尊厳をはぐくむために、教育というアプローチをとっています。
バングラデシュでは大学受験が国内で唯一、全国の同級生と学力を競い合うテストで、自信をつかむ機会にも自信を失う機会にもなるため、受験に成功しても失敗しても自尊心を高められるように、学習面と精神面の両面で子どもたちに伴走しているのです。
貧困や地理的問題、家庭環境や個人の特性による学びづらさなどの理由によって、「学びをあきらめてしまっている子どもたち」がいるため、学力面のサポートだけでなく、勉強する意味やモチベーションの引き出し・相談や助言といったチューターによる精神面のサポートを通して、自己肯定感を育まれています。
こちらも興味があれば、Webサイトをご覧になってみてください。
子どもの未来へどんな責任を果たしますか?
わたしは、「どんなあなたでも受け入れる」と言える人になりたいですし、子どもをひとりの人間として尊重できる大人になりたいと感じています。
あなたは、子どもの未来へどんな責任を果たしていきたいですか?
この記事を読んで、子どもたちに残す社会や子どもたちに果たすわたしたち一人ひとりの責任について、どんなアクションができるだろう、と考えるきっかけになった人がいたら嬉しいです。
今日紹介したどちらの団体も活動する国は違えど、子どもたちの自尊心や尊厳にかかわる社会問題を、仕組みとして変えていくアプローチで、多くの子どもたちを救おうと取り組んでいます。
気になった方はぜひWebサイトを見に行って、どんな社会問題があるのか知ってみてください♪
この記事では、子どもの自尊心や尊厳、その周りの人たちの関りについて触れました。
自分の本来押しつぶしてしまっているあり方や、ありのままに生きたり、生き方や暮らし方を見直して、精神的な豊かさを考えたいという方は、今回の記事だけでなく、ぜひこちらの記事も見てみてください♪
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