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あなたは「Made In Bangladesh」という文字を見たことはありますか?
衣服のラベルで目にしたことがある人もいるのではないでしょうか?
実は、この「Made In Bangladesh」という文字を主題にした映画があります。
バングラデシュの縫製工場で働く女性たちのストーリーを描いた作品です。
「Made In Bangladesh」(2019年公開)が取り上げているのは、衣料品工場労働者の劣悪な労働環境。
しかし、その過酷な環境は今から10年前に起きたバングラデシュの「ラナプラザ崩落事故」、世界で本当に起こってしまった大惨事にも密接に関わっているのです。
2013年4月24日、バングラデシュの首都ダッカで、“ZARA”をはじめとした多数のアパレル衣料品工場が入った建物「ラナプラザ」が崩落し、1134人以上が死亡し、2000人以上が負傷する大惨事となりました。
この映画は、バングラデシュの縫製工場で働く女性たちの現実を描き、労働者の権利やジェンダー平等、貧困など、重要な社会問題について考えるきっかけを与えてくれます。
今日は、この映画を取り上げることで、これらの社会問題について考える機会を得られることを期待しています。
映画のストーリー紹介
「Made In Bangladesh」のストーリーは、主人公シュミがバングラデシュの縫製工場で働く女性たちを組織し、彼女たちの労働条件改善を目指す姿が描かれています。
シュミは、女性たちが抱える問題を解決するために、行政や労働組合と対立することになります。
シュミたちは、多くの困難を乗り越えながら、自分たちの権利を守るために闘っていきます。
シュミは、夫の仕事に頼ることができず、生活に困っており、工場で働いている女性。
先進国から衣服の生産を受注している縫製工場で、日々、仲間たちと協力し合いながら仕事に取り組んでいました。
しかし、労働環境は過酷で、給料は低く、1ヶ月も支払いが遅れることもある中、特に女性たちにとっては性的な嫌がらせや暴力も日常的。
そんな中、シュミたちは労働条件の改善を求めて行動を起こします。
シュミたちは労働組合を作り、ストライキを行ったり、過酷な労働条件の改善を要求し、工場の経営陣と対立しますが、不正や圧力により労働条件の改善は絶望的。
最初は周囲の反対や恐怖心もありましたが、徐々に多くの仲間たちが加わり、その結束力は強まっていくのです。
映画が取り上げるアパレル業界の問題を解説
バングラデシュの縫製工場で働く女性たちは、低賃金で長時間労働を強いられています。
映画では、主人公シュミが自らの経験を通じて、工場の安全基準不足や長時間労働、低賃金、性的ハラスメントなどの問題を目の当たりにします。
縫製工場で働く労働者たちは、自分たちが生産する衣服を扱うブランドや消費者たちからの要求が高く、注文が遅れると制裁を受けることがあります。
このため、工場オーナーたちは生産性を上げるために安全基準を無視することがあり、労働者たちが過酷な環境で働く原因の一つになっているのです。
また、女性労働者たちは性的ハラスメントや暴力の被害に遭うことがあり、これらの問題は表面化することが少ないため、被害を受けた労働者たちは救済を求めにくい状況もあります。
さらに、人によっては1日に1500枚の洋服をつくりますが、本人の手元に渡る月の給料はその洋服の2~3枚程度。
このような社会問題を解決するためには、労働者の権利を守るための取り組みなどが必要なのです。
例えば、ブランドが生産工場に安全基準を厳格に求めることや、工場の労働環境をチェックする監査制度の確立などが挙げられます。
また、現地のNGOや国際機関による支援も必要であり、教育や労働者の権利に関する啓発活動の実施なども重要です。
私たちは、この映画から多くのことを学び、バングラデシュの縫製工場で働く女性労働者たちの問題に目を向けて、できることを行っていくことが重要ではないでしょうか?
この映画を観た一個人として、私はバングラデシュの縫製工場で働く女性たちが抱える問題について、改めて考えさせられました。
彼女たちが直面する劣悪な労働環境や、職場でのセクハラや暴力など、現代社会において解決すべき問題が山積であることを痛感しました。
「Made In Bangladesh」から学ぶことや考えるべきことは、私たちが暮らす現代社会に落とし込む必要もあります。
例えば、労働者の権利やジェンダー平等、貧困問題などは、私たちが普段から意識している問題であるかもしれません。
しかし、この映画を通じて、現実に起きている問題を改めて知り、何かしらの行動を起こすことが必要だと考える一つのきっかけにしていくことは大事ではないでしょうか?
学ぶことや考えるべきこと
この映画から得られるメッセージを実践するには、実際に何かの行動を起こすことが必要だと思います。
例えば、縫製工場で働く労働者たちが抱える問題に関心を持ち、それに対して何かしらの支援を行うことができます。
具体的な方法としては以下のようなものが考えられるのではないでしょうか。
1. 消費者としての力を活用する
バングラデシュで働く労働者たちが直面している問題は、消費者として私たちが購入する製品にも関係しています。そのため、自分が買う製品がどのような背景で作られているのかを調べ、できるだけ労働者の権利を守っている企業の製品を選ぶことが大切です。
2. 問題についての情報を共有する
映画から得た知識や問題意識を広めることも重要です。自分の周りの人たちにこの映画のことを話し、問題についての情報を共有することで、社会的な問題に対する関心を高め、解決策を見つけるための動きを広げることができます。
3. NGOを支援する
労働者たちが直面している問題に対して、NGOなどの非営利団体に寄付をすることも一つの方法です。具体的には、国内外のNGOに対して寄付や何かしらの支援を行うことで、労働者たちの生活や労働環境を改善する取り組みを後押しすることができます。
4. 自分自身ができることを考える
最後に、自分自身ができることを考えることが重要です。労働問題をはじめ社会問題に対して、自分に何ができるかを考え、それに向けて行動することが大切です。例えば、自分が働く企業において、どんな社会問題に関与しているのか、またどのようにその問題に取り組んでいるかを調べ、自分の意見を伝えることも一つの方法かもしれません。
「3. NGOを支援する」については、いくつか例を挙げてみます。
国際NGO「ワールド・ビジョン・ジャパン」は、アジア・アフリカ・中南米の途上国において、労働問題をはじめ貧困や飢餓、災害などの問題に取り組んでいます。特に、子どもたちの生活改善や教育支援に力を入れています。具体的には、学校建設や教育資材の提供、教師の養成なども行っています。
国際NGO「プラン・インターナショナル・ジャパン」は、児童労働も関係する貧困問題や紛争などの影響を受けている世界各地子どもたちに支援を行っています。特に、女の子や女性に対する支援に力を入れています。具体的には、学校や保健センターの建設、教育プログラムの提供、経済的支援などを行っています。
日本発祥のNGO「e-Education」は、アジアで教育支援活動を行っている団体です。バングラデシュなどの貧しい地域で、スマートフォンなどICTを活用して学習機会をつくっています。学力支援や雇用支援の活動を現地のパートナー団体が主体的に考え、持続的に課題解決される仕組み作りをしています。
以上のように、一部の紹介ではありますがNGOにはさまざまな種類があり、それぞれが異なる特色を持ち、それぞれの取り組みを行っています。そのため自分が支援したい地域や分野、対象者などを考えて選ぶことも大切です。
ここまで挙げたいずれかの方法を実践することで、映画から感じた問題意識を現実の世界に反映させていくことができます。
今日お伝えしたバングラデシュの労働者たちの権利を守ることは、私たちが生活する社会全体の問題でもあり、個人の取り組みが社会変革につながることを信じて行動していきませんか?
おわりに
「Made In Bangladesh」は、バングラデシュの縫製工場で働く女性たちのストーリーを描いた映画です。
この映画を通じて、途上国の彼女たちの労働問題や、日本にも関与するアパレルの問題に向き合うことの重要性について考える機会を得ることができます。
現代社会においては、未だにバングラデシュをはじめとした多くの人々が貧困や労働問題に直面しており、それに対する解決策が求められています。
この映画を通じて、私たちは彼女たちの声に耳を傾け、社会問題に向き合うことが必要であるということを痛感することができます。
そして、この映画から得られるメッセージを実践することが必要であるということを改めて認識します。
「Made In Bangladesh」は、重要な社会問題に向き合うきっかけを与えてくれる映画であり、多くの人々にとって”価値ある体験”となると信じています。
私たちは、この映画を通じて現実に直面している問題に対して、自分自身がその問題を引き起こしている一旦を担っていると知り、向き合う勇気を持ち、行動することが求められているのだということを忘れないようにしたいと思います。
地球上に暮らす同じ人々のために、みんなが幸せになれるように、小さな一歩から踏み出してみませんか?
*1:配給会社「パンドラ」のHPから引用 *2:e-EducationのHPから引用
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